「貴社」と「御社」の正しい使い方
「貴社」と「御社」の違いは?
就活の際などによく耳にする言葉である、貴社と御社。
どちらの言葉も尊称の一種として知られており、全く同じ意味と考えて利用する方も少なくありませんが、この二つには実は大きな違いがありますので、利用方法を間違えないようにすることが大切です。
貴社と御社の大きな違いは、主に利用目的と、利用する相手によって変わるということです。
基本的にはどちらを使っても問題はないとされてはいるのですが、文章で相手方を指す際には貴社、会話の中で利用する場合が御社という考え方が一般的であると言われています。
その理由は、貴社という単語が、「記者」「帰社」など、その他の単語類と間違えやすいということが大きな理由とされており、会話の際には間違いが起きにくい、御社であるべきという考えの元とされていることが挙げられるでしょう。
貴社と御社を利用するべき相手
株式会社を始めとした一般企業である場合は、当然ながら御社や貴社の利用が一般的ですが、その他の場合は、少しずつ利用ワードが異なる場合もありますので、利用する際には使い分けをすることが大切です。
まず、銀行などの場合ですが、株式会社の銀行の場合は御社、貴社でも正しいのですが、ただの銀行である場合は、「貴行」、信用金庫の場合は、「貴庫」と利用する場合があります。
次に、学校の場合ですが、基本的には、「御校」、「貴校」の表記が基本となり、学園などの場合は、「貴学園」、大学などになると、「貴大学」などが望ましいと言えるでしょう。
そして、協会の場合は、「貴教会」「貴法人」などが一般的になります。
協会のような法人団体の場合にも御社を利用する方が多いようですが、あまり望ましくありませんので、必ず間違えずに使い分けるように心がけることが大切です。
このように、相手によって使い分けるようにすることも、特に文章においては非常に重要なポイントとなりますので、推敲を行い、ミスが無いように注意することが大切になります。
貴社なら貴社、御社なら御社で統一
どの場面でどちらの単語を利用しても、どちらも尊称のため、決して間違いではありません。
最も注意をしなければいけないのが、それぞれの単語を混ぜて利用してしまうということです。
会話や文章の中で、最初に御社と使ったのであれば御社、貴社と使ったのであれば貴社と、単語を統一しないと、混乱が生まれてしまう可能性も高く、間違った使い方であると言えますので、必ずどちらを使う場合でも、統一をするように心がけましょう。
正しい言葉使いをマスターすることで、就活や面接の場面だけではなく、社会生活においても一歩プラスになると言えるでしょう。