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臨床心理士ってどんなことするの?仕事内容や将来性についてご紹介

相談をする人

 

臨床心理士の役割

臨床心理士は、心の問題を抱えた人に関わり、問題解決に導きます。
その際、カウンセリングやその他の専門の技法を用いて、より良い解決法を考えますから、幅広い専門知識が必要です。
時には、その当事者のみでなく、家族にも働きかけ、問題解決に結びつけます。
このような心の問題を解決するには、常に新しい情報を得る必要もありますから、日々の調査、研究活動と言った努力もしなければなりません。

働く場は、教育分野でのスクールカウンセラーがあります。
最近は、いじめや保健室登校、登校拒否等、問題は常にありますから、担任の先生はもちろん、家族と話し合うなどして、問題解決に導くサポートをする仕事です。
地域の教育センター、教育相談機関に勤める場合もあります。
その他に、医療、保険分野、福祉分野、産業分野、司法矯正分野で働く臨床心理士もいます。

臨床心理士になるには

臨床心理士は「公益財団法人 日本臨床心理士資格認定協会」の試験に合格した人です。
この試験は指定大学院(1種、2種)を修了した人、臨床心理士養成の専門職大学院を修了した人が受けられます。
実は、臨床心理士は国家資格ではありません。
日本では、カウンセラー等の心理系の国家資格は、存在していないのです。

カウンセラー等の心理系の仕事は、民間の資格が乱立していますが、上記に述べた「臨床心理士」の資格が一番、社会的には信用されるものです。
このような資格は、必ずしも必要ではありませんが、スクールカウンセラーや民間の相談所のカウンセラーになりたいと思ったら、臨床心理士の資格があると。優遇されます。

常勤と非常勤では給料に差がある

臨床心理士は、フルタイムの常勤で働く人もいますが、非常勤として、アルバイトのように働く人もいます。
当然、収入の差は、大きいです。
勤務場所にもよりますが、常勤の場合、年収は200万~1000万円ですが、一般的な臨床心理士の大体の平均年収は、300万円~500万円でしょう。
公共の施設で公務員として働く場合は、公務員の給料になります。

但し、カウンセリングだけでは、高収入は厳しいものでしょう。
安定して稼いでいる人は、医師や大学教授といった本業のある人がほとんどです。
本を書く、講演活動をするまでになれば、大きな収入になります。

非常勤の場合は、臨床心理士の資格を取得して間もないという人が、経験を積むために最初は非常勤からという場合もあります。
時給1000円くらいから、スタートし、ベテランになると時給10000円くらいになるでしょう。
経験や実績で、時給はステップアップします。
比較的、時給が高いのは、学校カウンセラーで、時給は5000円くらいです。

このような非常勤の場合は、複数掛け持ちで、働く場合が多いようです。
常勤になるためには、経験を積んでいくことが大事でしょう。

将来的には、臨床心理士に関する資格は国家資格になるということも言われています。
ストレス社会の今、必要な職業と言っていいでしょう。
しかし、なるためには、大学院に行くため、お金も掛かります。
そして、なれてからも、専門書が必要なこともありますから、常に自己投資は必要です。