通関士ってどんなことするの?仕事内容や将来性についてご紹介
通関手続きを行う通関士
通関士とは、通関手続きを行う仕事です。
たとえば、貿易業務で輸出、輸入を行う際には、通関手続きとして、貨物の品名、数、価格を税関長に報告します。
通関士は、本来ならば、通関業者がやるべきこういった手続を代行します。
こういう代行業務は、他の業務で忙しい通関業者にとっては、たすかるものでしょう。
このような業務を会社に代わって行うためには、語学力、計算力と言った幅広い知識が必要です。
税関を通る通関書類等は、通関士が作成するのですが、税関から許可が下りない等という事もあります。
その際は、通関士が交渉にあたるのです。
税関の許可を得るため、時には、このような不服を申し立てるという事もしなくてはいけません。
国家資格を取得しよう
通関士は国家資格になります。
この試験は、学歴も年齢も関係ありません。
誰でも受けられますが、簡単なものではなく、難しいです。
何しろ、合格率は毎年、10%前後です。
かなりの専門的な知識が必要な試験ですから、なかなか受からないものです。
しかし、嬉しいことに5年以上、この仕事に関わっていると、所定の科目が免除されますから、働きながら資格を取る人が多いです。
なるべく早く、資格をとりたいのであれば、高校または、大学を卒業後、通関業者へ就職し、現場経験を積んでから、試験を受けると良いでしょう。
早めに資格を取ってしまった方が、何かにつけて安心ですし、得する事も多いのです。
給料や将来性を考えよう
通関士の給料は、平均年収400万から600万です。
一般の会社員と給料面では、大きなちがいはありません。
しかし、資格を持っているとちがいます。
「通関士手当」が月に1万円つきますし、役職が付くと、役職手当もありますから、収入アップが期待できます。
通関士の需要は、高まっていますから、早めに資格を取るといいでしょう。
キャリアアップで収入面も良くなるのです。
こういったことを念頭に資格がとれるように、仕事をしながら、いろいろなことを覚えていくと良いかもしれません。
若ければ、若いほど、吸収が良いので、覚えが早いものです。
日本は、海に囲まれた島国です。
そのために、諸外国との取引は古くから、盛んでしたし、今も盛んに行われています。
そうなると、会社の代わりに税関でどんなものを送るかなどの手続き等で活躍する通関士が必要です。
通関士は、貿易事情に役立つであろう諸外国の事情をいつも踏まえておくべきでしょう。
そして、時事問題も常に頭においておくと、通関手続きの際、参考になることがあるかもしれません。
このように、身に付けることが多く、たいへんですが、勉強することによって、将来的に助かったと思うことも多々あるものです。
通関士は、このようにアジアとの貿易量が増加したために、ニーズが高くなってきました。
しっかりと現場で実践し、実力を身に付けると良いです。
税関で適正で間違いのない申告を行うための高い審理力が必要でしょう。